
1人の俳優のための5人の演出家による上演 Ⅱ
『Before boiling | ビフォア ボイリング』
作・演出 前田耕平
出演 桑折 現
この企画は「1人の俳優により上演する作品を5人の作家/演出家がそれぞれ新たに創作する」プロジェクトです。
京都、松本、富山、東京の4都市で上演を行い、5作品×4都市=20公演、合計50回(1作品×10上演)の上演を1年かけて実施致します。
https://1actor5director.studio.site
「1人の俳優のための5人の演出家による上演」2作品目。
現代美術のフィールドで活躍する注目のアーティスト前田耕平が初めて舞台作品の演出を手がけます。自然と人の関係性を子どものような純粋性と狂気を共存させた視点で見つめ、これまでに自身の身体性に連動した作品を多く発表してきました。アーティスト・前田耕平が俳優をいかに扱い、どのような舞台作品を手がけるのかご期待ください。
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点る火
柔らかい水の上
身体をくねらせる
波うって、血が騒ぐ
透き通った薄皮の下で
内臓がぐるぐると渦を描く
賜物はわめく
不快と欲望
泡一つ
青い葉の上
身体を踊らせる
手足を掻いて、肉を喰う
黒いものは白く
白いものは黒く
肌の色ごと滲んでいく
じわりと水が溶け出して
背中にへばりつく
不安と温もり
夏のコンクリートの上
躊躇なく
身体が放り出される
ころろ、からら
だんだんと熱くなってきた
前田 耕平
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日程
2025年8月19日(火), 8月20日(水)|全3回公演
8月19日(火) 19:00
8月20日(水) 13:00
8月20日(水) 18:30
会場
水性(東京都中野区新井1-14-14|中野駅北口から徒歩8分)
・上演後、すべての回にて20〜30分程度のアフタートークを行います。
・受付開始は開演の40分前、開場は30分前です。
・入場順は当日受付順
・未就学児観劇不可
チケット[自由席/日時指定/税込]
一般:前売3,000円 当日3,500円
U25(25歳以下):前売2,500円 当日3,000円
4作品セット券(枚数限定)
料金:9,000円
Ⅱ 前田耕平作品「Before boiling ビフォア ボイリング」
Ⅲ 倉田翠作品|Ⅳ 和田ながら作品|Ⅴ あごうさとし作品
以上の4人の演出家の作品を少しお得に観劇できる通し券です。
チケット取扱
東京公演
https://ssl.form-mailer.jp/fms/2f24d1fe850296
4作品セット券
https://ssl.form-mailer.jp/fms/3cc07a20850335
※ご予約に関するご注意
・ご予約の上、受付にて当日精算となります。
・開演5分前までに受付をお済ませください。それ以降はキャンセル扱いになる場合がございます。 お早めにご来場ください。
・公演中止などの不測の場合をのぞき、チケット購入後の返金、日時の変更はできません。
|プロフィール|
前田 耕平|まえだ こうへい
1991年和歌山県生まれ。自身のルーツとなる紀伊半島での風土や体験、同郷の博物学者である南方熊楠の哲学を根幹に「自然と人の関係や距離」をテーマに活動。国内外の自然地形や生態系、文化や信仰に目を向け、フィールドワークから、写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションなどの作品を制作。近年は「高瀬川モニタリング部」や、「動物園の未来ラボ」プロジェクトなど多様な活動を行う。主な展覧会に、個展「点る山、麓の座」(国際芸術センター青森)、「あわいの島」(アドベンチャーワールド、和歌山)、「タイランドビエンナーレ2023」(チェンライ)、「紀南アートウィーク2021」(南方熊楠顕彰館、和歌山)、など。
桑折 現|こおり・げん
俳優・演出家。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映像・舞台芸術学科を1期生として卒業。卒業制作にて太田省吾の戯曲を解体して再構成した舞台作品『10の地点』を構成・演出し、京都造形芸術大学学⻑賞を受賞。在学中にパフォーミング・アーツカンパニー<dots>を結成。主宰及び全作品の構成・演出を担当。京都を拠点に2001~2015年まで精力的に活動を行う。「映像・空間・身体」をキーワードに、複数の要素を重層的に構成したスケールの大きな空間造形と、そこに存在する人間の対比から独自の世界観を作り出し舞台芸術の可能性を探究してきた。代表作に安藤忠雄建築の屋外美術館・陶板名画の庭にて特設水上舞台を設けた野外作品『KISS』、国内外の俳優/ダンサーと「越境」をテーマに横浜での滞在制作を経て制作した『boat here, boat』などがある。その他、国内の劇場との共同制作など多数。
近年は演出から俳優としての活動に比重を移し、多視点的に舞台芸術を探究している。
俳優としてはこれまで様々な演出家・団体のクリエーションに参加。近年の出演作は、akakilike『希望の家』、ブルーエゴナク『Doudemoii shi』など。
2024年、小高知子劇作による一人芝居『夜を剥ぐ』にて、2024年上半期・関西ベストアクト作品賞に選出。
|クレジット|
出演|桑折 現
作・演出|前田耕平
宣伝美術|Junko Kido
広報・制作|永原圭介
制作協力|清水聡美 <東京公演>
主催・企画製作|桑折 現
Webサイト|https://1actor5director.studio.site
Twitter|https://x.com/1actor5director
Instagram|https://www.instagram.com/1actor5director/
note|https://note.com/1actor5director
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「1人の俳優のための5人の演出家による上演」事務局