
1人の俳優のための5人の演出家による上演 Ⅳ
『実況カラオケ副音声』
演出 和田 ながら|出演 桑折 現
この企画は「1人の俳優により上演する作品を5人の作家/演出家がそれぞれ新たに創作する」プロジェクトです。
京都、松本、富山、東京の4都市で上演を行い、5作品×4都市=20公演、合計50回(1作品×10上演)の上演を1年かけて実施致します。
https://1actor5director.studio.site
「1人の俳優のための5人の演出家による上演」4作品目。
演劇という形式のなかで、他者との関係や「語る/聴く」という行為の本質を探り続けてきた演出家・和田ながらが登場します。
日常に潜む微細な感情や思考の動きを、言葉や身体を通して丁寧に見つめ、舞台上に“関係のゆらぎ”をそっと浮かび上がらせる。俳優が一人で立つその場が、観客とどのような時間を分かち合うのか。
シリーズ終盤に向けて、人と演劇の根源に新たな響きをもたらす一作となるでしょう。ぜひご期待ください。
身体を動かし、覚えた言葉をしゃべり、まぶしい照明の中から劇場のどこかを見ている、すでに幾度もリハーサルされた一連の運動の連続。演技という行為のさなかで、俳優はいったいどんなことを考えているのか。あるいは、考えていないのか。
もし、カラオケで、選択の余地なく再生されるあのビデオ、そう、一文字ずつ色づいていく歌詞のうしろで繰り広げられる、歌詞とは別に関係がなさそうな、始まりも終わりもない、絶妙にチープで、いつ撮影されたのかわからない時代感を漂わせつつ、もう二度と同じものは見れないかもしれないと思わされるあのまぼろしのようなビデオが、演技をしているかれらの頭にも流れているのだとしたら、ということを勝手に想像してみたりしているので、それについてまず桑折さんと話してみたい。
ちなみに桑折さんはカラオケが大の苦手だそうだ。それを聞いてしめしめと思っているわたしの意地の悪さによってこの作品はつくられます。
和田ながら
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東京公演
日程 全3回公演
2026年2月4日(水), 2月5日(木)
2月4日(水) 19:00
2月5日(木) 14:00
2月5日(木) 19:00
・上演後、すべての回にて20〜30分程度のアフタートークを行います。
・受付開始は開演の40分前、開場は30分前です。
・入場順は当日受付順
・未就学児観劇不可
チケット[自由席/日時指定/税込]
一般:前売3,000円 当日3,500円
U25(25歳以下):前売2,500円 当日3,000円
チケット取扱
東京公演予約フォーム https://ssl.form-mailer.jp/fms/ed98676a864973
※ご予約に関するご注意
・ご予約の上、受付にて当日精算となります。
・開演5分前までに受付をお済ませください。それ以降はキャンセル扱いになる場合がございます。 お早めにご来場ください。
・公演中止などの不測の場合をのぞき、チケット購入後の返金、日時の変更はできません。
|プロフィール|
和田 ながら|わだ ながら
京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。
2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。主な作品に、作家・多和田葉子の初期作を舞台化した『文字移植』、妊娠・出産を未経験者たちが演じる『擬娩』など。美術、写真、音楽、建築など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2018年より多角的アートスペース・UrBANGUILDのブッキングスタッフとして俳優によるパフォーマンスシリーズ「3CASTS」を企画。2024年よりKYOTO EXPERIMENTのショーケースプログラム「Echoes Now」キュレーター。NPO法人京都舞台芸術協会理事長。2025年度セゾン文化財団セゾン・フェローI。
桑折 現|こおり・げん
俳優・演出家。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映像・舞台芸術学科を1期生として卒業。卒業制作にて太田省吾の戯曲を解体して再構成した舞台作品『10の地点』を構成・演出し、京都造形芸術大学学⻑賞を受賞。在学中にパフォーミング・アーツカンパニー<dots>を結成。主宰及び全作品の構成・演出を担当。京都を拠点に2001~2015年まで精力的に活動を行う。「映像・空間・身体」をキーワードに、複数の要素を重層的に構成したスケールの大きな空間造形と、そこに存在する人間の対比から独自の世界観を作り出し舞台芸術の可能性を探究してきた。代表作に安藤忠雄建築の屋外美術館・陶板名画の庭にて特設水上舞台を設けた野外作品『KISS』、国内外の俳優/ダンサーと「越境」をテーマに横浜での滞在制作を経て制作した『boat here, boat』などがある。その他、国内の劇場との共同制作など多数。
近年は演出から俳優としての活動に比重を移し、多視点的に舞台芸術を探究している。
俳優としてはこれまで様々な演出家・団体のクリエーションに参加。近年の出演作は、akakilike『希望の家』、ブルーエゴナク『Doudemoii shi』など。
2024年、小高知子劇作による一人芝居『夜を剥ぐ』にて、2024年上半期・関西ベストアクト作品賞に選出。
|クレジット|
演出 和田 ながら
出演 桑折 現
宣伝美術|Junko Kido
広報・制作|永原圭介
制作協力|清水聡美 <東京公演>
主催・企画製作|桑折 現
Webサイト|https://1actor5director.studio.site
Twitter|https://x.com/1actor5director
Instagram|https://www.instagram.com/1actor5director/
note|https://note.com/1actor5director
⚫︎ご予約、チケットに関するお問い合わせ
「1人の俳優のための5人の演出家による上演」事務局
1actor.5director@gmail.com




