荒悠平たち 第1回『また会おうね』
ハッピーエンドを想像する編
ここに『また会おうね』という戯曲があります。
この戯曲は、全4話で構成されています。1話ごとは、約30分程度の短いおはなし。
これを半年かけて上演します。上演するのは戯曲だけではありません。1話ごとにそ
れぞれにぴったりのパフォーマーを呼んで、アンソロジー公演としてお届けします。
戯曲を中心に、パフォーマンスをそれぞれでも、連続でも、楽しみ方はお好みでどうぞ。
今回上演する「ハッピーエンドを想像する編」は、その第1話。なんだか日常に戻るのがむずかしいようなことがあった後、なんとか日常に戻ろうとしているような他愛のない会話から始まります。
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荒悠平たち
第1回『また会おうね』ハッピーエンドを想像する編
2024年8月3日[土]-4日[日]
「水性」(東京・中野)
◆スケジュール
8月3日[土] 18:00
8月4日[日] 13:00/17:00
*イベント時間は全体で約1時間40分程度です
*受付は開演の20分前
◆プログラム
DANCE 『移動1』 出演:日比野桃子、作・演出:荒悠平
PLAY 『また会おうね』 出演:鈴木健太・安部萌・佐藤滋、作・演出:荒悠平
LIVE 『バスに乗って』 出演:細井徳太郎
◆チケット(前売・当日共)
一般:3000円
U30:2000円
高校生以下:1000円
*未就学児はご入場いただけません
ご予約はこちら:http://arayuhei.com/mataaoune
照明:岩城保 衣装:桑原史香 宣伝美術:阿部航太 制作:加藤仲葉
企画・主催:荒悠平たち
◆問い合わせ先
荒悠平たち:arayuheitachi@gmail.com
情報公開、最新情報はこちら
WEB http://arayuhei.com/mataaoune
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◆セルフ・ライナーノーツ
荒悠平たちとは、荒悠平の作品を中心とした上演をするひとたちのあつまりの名前です。企画毎にそのあつまりは形を変えていきます。このシリーズでは、『また会おうね』を軸としたアンソロジー公演を4シーズン、上演します。気軽に、どこからどんなふうに楽しんでもいい、新しいタイプの公演です。
公演の真ん中に置かれた『また会おうね』という演劇は、とても小さな声で演じられることを想定して書かれた戯曲です。
第1回に出演するのは、小さな声で交わす会話の親密さを自然と大切にしてくれそうな、佐藤滋さん、鈴木健太さん、安部萌さん。また、今回の場面に似合うような、見ているとじっと息を潜めて見続けたくなるようなダンスをする日比野桃子さんと、次の音を探してずっと耳をすましたくなるような音楽をする細井徳太郎さんをお呼びしました。スタッフも、信頼できる方々が集まってくれました。
会場は中野にあるオルタナティブ・スペース『水性』。水性までの中野の街や、その道のりも含めて楽しんでもらえますように。
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『また会おうね』 シリーズ全4回
第1回 ハッピーエンドを想像する編
2024年8月3日[土]~4日[日]
第2回 あのときのコーヒーおぼえてる編
2024年10月26日[土]~27日[日](予定)
第3回 上手じゃないけどウクレレを弾く編
2025年1月(予定)
第4回 私も大人になってしまいました編
2025年4月(予定)
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◆プロフィール
日比野桃子
秋田県に住んでいて、近所の公園で体操をしている。踊るという行為や、踊ってしまう身体の状態に関心がある。日曜日の午後2時ごろの昼寝と、ごっこあそびが好き。靴下は苦手。キウイ大学校の校長。たもたもクラブのメンバー。
鈴木健太
演劇・音楽の制作と発表、グラフィックデザインの受注生産をしています。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。美学校実作講座「演劇 似て非なるもの」第2期修了。バンド「山二つ」にてギター・ボーカルなど。
photo 光岡幸一
安部萌
1995年山形県出身。幼少よりクラシックバレエを学ぶ。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科演劇舞踊コース卒業。西洋や日本の古典芸能が持つ技法文脈に惹かれながら、同時代的創作のはざまで舞台出演を中心にジャンル問わず活動中。近年の出演作に、舞台『千と千尋の神隠し』、木ノ下歌舞伎『桜姫東文章』など。
佐藤滋
1974年新潟生まれ。俳優。劇団KAKUTA、こまばアゴラ演劇学校無隣館第一期を経て、現在は青年団に所属。2023年、自身の企画「滋企画」を立ち上げる。2025年3月には第三回滋企画『ガラスの動物園』を上演予定。
細井徳太郎
ギター・歌。群馬県伊勢崎市出身。ジャズ、即興演奏、歌の活動をしている。橋本信二氏に師事。石若駿Marty Holoubek松丸契とのSMTKやスガダイロー、大友良英、七尾旅人、君島大空、酒井俊、本日休演等、様々なミュージシャンやバンドと共演を重ねている。2023年1stAL『魚 _ 魚』をリリース。
岩城保
舞台照明家。1990~2012年は劇団青年団(平田オリザ主宰)に専属照明家として所属、2013年からフリーランス。演劇・ダンス・ホールコンサートなど幅広いジャンルの照明デザイン・オペレーションに携わっている。照明家としての活動のほか、大学・高校の非常勤講師として舞台照明を教えている。著書『新・舞台照明講座』(レクラム社、2022)
photo:阪上恭史
桑原史香
1988年岐阜県生まれ。演劇やダンスの作品に衣装デザインまたは出演者として関わっている。主な衣装担当作品はコココーララボ『コココーラ』、涌田悠企画『ヤッホー、跳べば着く星』、NHK Eテレ『えるえる』、『ひむバス!』など。出演者としてはクリウィムバアニーや快快-FAIFAI-に参加してきた。
阿部航太
廣村デザイン事務所を経て、2018年よりデザイン・文化人類学を指針に活動を開始。2018年から19年にかけてブラジルの路上文化についてのリサーチを実施し、ドキュメンタリー映画『街は誰のもの?」を発表。現在は高知を拠点とする。荒悠平とは高校の同級で、これまでに多くの荒悠平作品の宣伝美術を担当してきた。
加藤仲葉
舞台芸術の制作者。会社勤めの傍ら2010年より活動を行い、2013年よりフリーの制作者となる。2014年よりままごと劇団員。劇団公演制作、他団体の公演制作、芸術祭での公演運営、公共ホールでの市民劇制作等、全国各地様々な場所で、様々な人と演劇とを丁寧に結ぶ仕事を手掛けている。
荒悠平
ダンスを軸に、パフォーマンス作品の制作、音楽ライブへの出演、演劇の執筆と演出、歌、小説、会社員などの活動している。他分野への理解と協調の方法を探ることを頑張り、共同制作的な作業が得意。「人が集まって何かを作ってみんな楽しい」というシンプルなことを目指して2023年に「荒悠平たち」の活動を開始。
photo 前澤秀登